日産 フーガ Y51|最高の日産を、あなたに。

2009年に登場した2代目「日産 フーガ Y51」。
堂々としたボディと流れるような曲線を組み合わせたスタイリング、落ち着きのある上質な室内、そしてFRセダンらしい走りを備えた、日産を代表するプレミアムセダンです。
今回紹介する350GTは、3.5L V6エンジンを搭載したモデル。力強さだけを前面に出すのではなく、なめらかな加速やゆったりとした乗り味まで含めて、「大人が楽しめるセダン」として仕上げられていました。
「最高の日産を、あなたに。」
その言葉が似合う一台を、造形浪漫帖のイラストとともに振り返っていきます。
2009年式 日産 フーガ Y51 350GT

初代フーガから大きく進化し、より伸びやかで優雅なスタイルを手に入れたY51型フーガ。
大きなグリルを中心としたフロントマスクにはしっかりとした存在感がありますが、全体は威圧感一辺倒ではありません。丸みを帯びたフェンダーや流麗なルーフラインによって、スポーティさと上品さをうまく両立しています。
後ろ姿にも厚みがあり、低く構えたプロポーションと左右に広がるテールまわりが、上級セダンらしい落ち着きを感じさせます。
350GTというグレード名のとおり、単なる移動手段ではなく、運転そのものも楽しめるプレミアムセダンとしての性格が強いモデルでした。
流麗なエクステリア

Y51型フーガの魅力のひとつが、そのボディラインです。
正面から見ると、大型グリルと切れ長のヘッドライトによって堂々とした表情を演出。横から眺めれば、長いボンネットから後方へ滑らかにつながるルーフラインが印象的です。
特にサイドビューは、前後のタイヤをしっかりと踏ん張らせながら、キャビンを低く見せることでスポーティな雰囲気を強調しています。
そしてリアビューは、フロントとはまた違った落ち着いた表情。ボディ全体に流れる曲線が後端まで続き、見る角度によって表情を変えるスタイルに仕上げられています。
派手な装飾ではなく、「形そのもの」で高級感を見せるデザインです。
木目を生かした上質なコックピット

外観だけでなく、室内にもフーガらしいこだわりが詰まっています。
運転席を中心に包み込むように配置されたインストルメントパネルには、木目調パネルを効果的に配置。ブラックを基調とした室内との組み合わせによって、落ち着きのある大人の空間がつくられています。
センターコンソールには各種操作系をまとめ、視線移動を抑えながら扱いやすいレイアウトを採用。右ハンドルの運転席から眺める景色にも、上級車ならではの特別感があります。
メーターは大きな二眼式を基本とした見やすいデザイン。
豪華さを必要以上に主張するのではなく、長時間座っていても落ち着ける空間に仕立てられているところが、フーガらしい部分です。
3.5L V6とFRが生み出す、余裕ある走り

350GTには3.5L V6エンジンを搭載。
VVELを採用したV6エンジンは、アクセル操作に対して自然に力が立ち上がり、速度を上げていく場面でも余裕を感じさせます。
そしてフーガの走りを語るうえで外せないのが、FRレイアウトです。
フロントにエンジンを搭載し、後輪を駆動する構成によって、素直なハンドリングと上級セダンらしい落ち着いた走りを両立。高速道路をゆったり流すような場面から、カーブが続く道まで、ドライバーが自然に扱える感覚が大切にされています。
足まわりも、ただ柔らかいだけではありません。
路面からの細かな入力を受け止めながら、必要なところではしっかりと車体を支える。その絶妙なバランスが、フーガの「しっとりした乗り味」につながっています。
フーガを推したくなる4つのポイント

フーガの魅力をまとめると、「流麗なボディ」「上質な室内」「ゆったりとしたセダンらしさ」「大人の存在感」という4つの言葉がよく似合います。
まず目を引くのは、美しいボディライン。大柄なセダンでありながら重たく見えすぎず、伸びやかでスポーティな印象があります。
そして車内へ入れば、木目調パネルを取り入れた落ち着きある空間。
運転席から眺めても、後席から眺めても、クルマ全体に共通しているのは「余裕」です。
速さだけではなく、静かに走ることや、ゆったり移動する時間そのものまで楽しませてくれる。
そこにフーガというクルマの個性があります。
フーガが走っていた2009年の日本

2009年といえば、街の景色も現在とは少し違っていました。
携帯電話はいわゆる“ガラケー”がまだ主役で、音楽プレーヤーを持ち歩くスタイルも当たり前。街ではファッション誌を片手に買い物を楽しむ若者の姿があり、デジタル化が進みながらも、どこかアナログな雰囲気が残る時代でした。
都市部では再開発が進み、高速道路を使った移動も日常の風景。
そんな都会の道路を、黒いフーガが静かに走っていく姿はよく似合います。
一方で、少し郊外へ出れば昔ながらの街並みもまだ多く残っていました。
新しいものと懐かしいものが同居していた2009年。その時代の日本に、Y51フーガの少し先進的で大人びたスタイルはよく映えていました。
アメリカの風景にも似合うプレミアムセダン

広い道路と長距離移動が日常的なアメリカ。
そんな景色を思い浮かべると、余裕あるV6エンジンとゆったりした乗り味を持つフーガの性格がよく分かります。
2009年のアメリカでは、The Black Eyed Peasの「Boom Boom Pow」や「I Gotta Feeling」、Lady Gagaの「Poker Face」、Taylor Swiftの「Love Story」などがヒット。
iPhone 3GSが登場するなど、携帯電話からスマートフォンへと時代が動き始めていた頃でもあります。
大都市の街並み、海岸線を走る道路、そして地平線まで続くような一本道。
そんな景色の中をゆったりクルージングする──。
フーガには、ただ速く走るだけではない「移動時間そのものを楽しむ」魅力があります。
最高の日産を、あなたに。
2009年式 日産 フーガ Y51。
流麗なエクステリア、木目を取り入れた上質な室内、3.5L V6の余裕あるパワー、そしてFRならではの自然な走り。
スポーツセダンとしての楽しさと、高級車としての快適性。その両方を欲張って詰め込んだところに、このクルマの魅力があります。
目立つためだけの高級車ではなく、乗る人がじっくり楽しむための上級セダン。
登場から年月を重ねた今あらためて眺めても、Y51型フーガには独特の存在感があります。
「最高の日産を、あなたに。」
その言葉を形にしたような一台だったのかもしれません。
