日産 シルビア ヴァリエッタ S15|電動メタルトップで世界をひらく、特別なオープンシルビア

2000年、スポーツクーペとして人気を集めていたS15型シルビアに、ひときわ個性的なモデルが登場しました。
その名は「シルビア ヴァリエッタ」。
流麗なシルビアのスタイルをベースに、電動メタルトップを備えることで、クローズドクーペとオープンカーという二つの表情を楽しめる一台です。
屋根を閉じればスマートなクーペ。ボタン操作でトップを開けば、空と風を身近に感じられるオープンモデルへ。「Open Your World」という言葉がよく似合う、S15の中でも特別な存在でした。
電動メタルトップで世界がひらく

シルビア ヴァリエッタ最大の特徴は、やはり電動メタルトップです。
通常はルーフを備えたスタイルでありながら、トップを開けば一気に開放感のあるオープンカーへ変身。スポーツカーらしい低いシルエットと、青空の下を走る爽快感を一台で楽しめるのがヴァリエッタならではの魅力です。
S15シルビアのシャープなフロントマスクと、オープンボディという組み合わせも独特。クーペとはまた違った華やかさを持っています。
S15らしい流麗なボディをオープンで楽しむ

正面から見ると、切れ長のヘッドライトや低く構えたノーズなど、S15シルビアらしいスポーティな表情がしっかり残されています。
横から眺めたときのスタイルも印象的です。ルーフを開いたことで車体の低さがより際立ち、伸びやかなボディラインが強調されます。
リアビューもシンプルでまとまりがよく、ヴァリエッタならではの軽快な雰囲気があります。
「青いボディとオープン感が魅力」というイラストの言葉どおり、晴れた日の海沿いや郊外の道をゆったり流したくなる一台です。
スポーティさを残した室内と白メーター

インテリアはS15らしい、ドライバーを中心に考えたスポーティな雰囲気。
右ハンドルの運転席にはシンプルで扱いやすい操作系が並び、ステアリング越しには白い文字盤のメーターが見えます。
特に白メーターは視認性だけでなく、室内のスポーティな印象を高めるアクセント。落ち着いたシートやコンパクトにまとめられたコクピットも、肩ひじ張らずに楽しめるシルビアらしさを感じさせます。
オープンにした状態では室内そのものが風景の一部になるため、いつものドライブでも特別な時間に変わりそうです。
SR20DEとFRレイアウトが生む素直な走り

搭載されるのは2.0L直列4気筒DOHCの「SR20DE」。
刺激の強さだけを追い求めるのではなく、扱いやすさとレスポンスのよさを楽しめる自然吸気エンジンです。
エンジンをフロントに搭載し、後輪を駆動するFRレイアウトを採用。シルビアが長く大切にしてきた、素直なハンドリングを楽しめる構成です。
画像の車両では4速オートマチックが組み合わされ、気軽なドライブとの相性も良好。オープンにして景色を楽しみながら走るヴァリエッタには、よく似合うキャラクターといえるでしょう。
クーペからオープンへ。ヴァリエッタだけの特別な瞬間

ヴァリエッタを象徴する光景が、電動メタルトップの開閉です。
クローズ状態からルーフが動き始め、車体後部へ収納されると、そこにはまったく違うシルエットのシルビアが現れます。
「クーペ気分も、オープン気分も楽しめる」。
まさに、この一言がヴァリエッタの魅力を表しています。
雨の日や寒い季節にはルーフを閉じ、気持ちのよい晴天の日にはオープンで走る。季節や気分に合わせてクルマそのものの表情を変えられることが、このモデル最大の楽しさでしょう。
S15の走りの楽しさに、オープンエアの開放感を加えた特別なシルビアです。
2000年の日本――新しい時代の入口

ヴァリエッタが登場した2000年、日本は新しいミレニアムを迎えていました。
携帯電話がますます身近になり、デジタルカメラで気軽に写真を残す人も増えていった時代。MDプレーヤーを持ち歩いて音楽を楽しみ、家庭用ゲーム機も大きく進化していました。
そして2000円札の発行も、この年を象徴する出来事のひとつ。
アナログからデジタルへ、従来の価値観から新しい生活スタイルへ。さまざまなものが切り替わっていく時代の空気の中で、クーペとオープンを一台で楽しむヴァリエッタの存在もまた、どこか新世紀らしいものでした。
アメリカの景色を思わせる、自由なドライブ感

広大な一本道、ルート66、街角のダイナー、ヤシの木が並ぶ都市の風景。
そんなアメリカらしいロードトリップの世界観と、ヴァリエッタのオープンスタイルはよく似合います。
目的地を急ぐより、屋根を開けて景色そのものを楽しみながら走る。
スポーツカーでありながら、速さだけでは語れない「自由に走る楽しさ」を持っているところが、ヴァリエッタのおもしろさです。
クーペでも、オープンでも。S15のもうひとつの顔
2000年式 日産 シルビア ヴァリエッタ S15は、シルビアのスポーティなスタイルとFRならではの走りに、電動メタルトップという大胆な個性を組み合わせたモデルです。
ルーフを閉じて眺めても美しく、開けばまったく違う楽しさが待っている。
普通のS15とは少し違う。でも、間違いなくシルビア。
「Open Your World」。
その言葉どおり、屋根を開けることで、いつもの道や景色まで少し特別に見せてくれる一台です。
