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日産 フェアレディZ Z34 バージョンST|「嫉妬するか。所有するか。」新時代へ進化したZ

2008年、新しい時代のフェアレディZとして登場した「Z34」。
長いボンネットと引き締まったキャビン、力強く張り出したフェンダー。その姿には、歴代Zが受け継いできたスポーツカーらしさが凝縮されています。

今回紹介するのは、2008年式 日産 フェアレディZ Z34 バージョンST。

「嫉妬するか。所有するか。」

そんな刺激的な言葉がよく似合う、見るだけでも心を動かし、ステアリングを握ればさらに深く惹き込まれる一台です。

嫉妬するか。所有するか。――Z34という新しいフェアレディZ

2008年式フェアレディZ Z34。
先代から受け継いだFRスポーツカーという基本を守りながら、より凝縮されたスタイルと力強い走りを追求したモデルです。

低く構えたノーズ、鋭く切れ上がるヘッドライト、大きく張り出したフェンダー。そしてコンパクトなキャビンへと流れるシルエット。ひと目見ただけで「Z」と分かる存在感があります。

イラストに描かれた白いボディと黒いホイールの組み合わせも印象的。華美な装飾に頼らなくても、クルマそのもののプロポーションだけで魅せる――そんなスポーツカーらしい潔さを感じさせます。

「美しいって、こういうカタチ。」

その言葉が似合う一台です。

ロングノーズとワイド&ローが生み出す美しいフォルム

Z34の魅力を語るうえで、まず外せないのが外観デザインです。

正面から見ると低く構えたフロントマスクが地面へ吸いつくような印象を与え、横から見るとロングノーズからルーフ、短いリアへ続くラインがスポーツカーらしい緊張感を演出しています。

リアビューでは大きく張り出したボディと左右のテールランプによって、前から見た姿とはまた違う力強さを感じさせます。

そして横から眺めたときに際立つのが、Zらしいルーフライン。ドアからリアフェンダーへつながる造形も美しく、止まっている状態でも走り出しそうな雰囲気があります。

バージョンSTらしいスポーティな足元も、このワイド&ローなスタイルをさらに引き締めています。

ドライバーを中心に組み立てられた2シーターコックピット

ドアを開けると、そこには2シーターのスポーツカーらしいコックピットが広がります。

Z34の室内は、助手席と同じ空間を共有しながらも、運転席を中心として各操作系が配置されたドライバーオリエンテッドな造りが特徴です。

右ハンドル仕様の運転席から見える大きなステアリング、その奥に配置された3連メーター。そしてセンター部に並ぶ操作系。視線を大きく動かすことなく必要な情報へアクセスできる、スポーツカーらしいレイアウトになっています。

特に印象的なのがメーターパネル。中央に大きなタコメーターを配置することで、エンジン回転を意識しながら走る楽しさを視覚的にも伝えてくれます。

ただ移動するためではなく、「運転席に座ることそのものを楽しむ」。Z34の室内には、そんな思想が感じられます。

V6 3.7LエンジンとFRレイアウトが生み出すZらしい走り

Z34の心臓部には、3.7L V型6気筒エンジンを搭載。

アクセルを踏み込んだときの力強さと、高回転域まで伸びていくフィーリングによって、フェアレディZにふさわしいパフォーマンスを生み出します。

そして駆動方式は、歴代Zの伝統ともいえるFR。

フロントにエンジンを置き、後輪で路面を蹴り出すオーソドックスなスポーツカーレイアウトだからこそ、ステアリングを切り、アクセルを開けながらクルマを操っていく感覚を楽しめます。

大排気量エンジンの余裕だけに頼るのではなく、ドライバーとの一体感を大切にする。

「走るたのしさも、しっかり本格派。」

Z34は、そんな言葉がよく似合うスポーツカーです。

眺めても、乗っても感じられる「所有する喜び」

スポーツカーには、スペック表だけでは語れない魅力があります。

駐車場で振り返って眺めたくなること。
ガレージに停まっている姿を見るだけで少しうれしくなること。
運転席へ乗り込む瞬間に、日常から少し離れた気分になれること。

Z34には、そうした「所有する喜び」があります。

低いルーフライン、力強いリアスタイル、2人だけのために用意されたキャビン。実用性だけを基準にすれば効率的とはいえない部分も、スポーツカーにとっては大切な個性です。

「見ても、持ってもうれしいZ!」

まさにイラストの言葉どおり、機械としての性能だけでなく、存在そのものを楽しめるクルマなのです。

フェアレディZが生まれ変わった2008年の日本

Z34が登場した2008年は、日本の街や生活スタイルが大きく変化していた時代でもありました。

まだ折りたたみ式携帯電話が街の主役で、メールで友人とつながることが日常。携帯音楽プレーヤーでお気に入りの曲を持ち歩き、CDショップやカフェ、街中で音楽を楽しむ光景も当たり前でした。

この年のヒット曲には、GReeeeN「キセキ」、青山テルマ feat. SoulJa「そばにいるね」、Mr.Children「HANABI」、羞恥心「羞恥心」など、今でも2008年を思い出させる楽曲が並びます。

ファッションも音楽も携帯電話も、2000年代らしさにあふれていた平成20年。

その時代に、古くから続く「Z」という名前を背負いながら、新しいスタイルへ生まれ変わったのがZ34でした。

アメリカでも受け継がれる「Z」の存在

フェアレディZを語るなら、日本だけでなくアメリカとの関係も欠かせません。

北米では「370Z」の名で展開されたZ34。広大な道路、乾いた大地、そしてスポーツカーを楽しむ文化。そんなアメリカの風景にも、Zのスタイルは自然と溶け込みます。

日本で生まれたスポーツカーでありながら、海を越えて愛され続けてきたこともフェアレディZというクルマの大きな特徴です。

Route 66のような長い道を走る姿も、ロサンゼルスの街を流す姿も想像させる。Zにはどこか「遠くへ走っていきたくなる」雰囲気があります。

国が変わっても、時代が変わっても、Zの魅力は変わらない。

Z goes further. Everywhere.

そんな言葉で締めくくりたくなる一台です。

まとめ|新しい時代へ受け継がれたフェアレディZ

2008年式 日産 フェアレディZ Z34 バージョンST。

美しくまとまったボディ、ドライバーを中心に設計された2シーターコックピット、3.7L V6エンジン、そしてFRレイアウト。そこには、フェアレディZが長年守り続けてきたスポーツカーとしての魅力が詰め込まれています。

一方で、単に過去のZを再現したわけではありません。Z34は新しい時代に合わせてスタイルと走りを磨き、再び「Zとは何か」を形にしたモデルでもありました。

「嫉妬するか。所有するか。」

眺めれば欲しくなり、手にすれば走らせたくなる。
そんな感情を呼び起こしてくれることこそ、フェアレディZというクルマが持つ特別な魅力なのかもしれません。

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