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スバル フォレスター SF5 S/tb|RVにスポーツの走りを持ち込んだ初代モデル

1997年に登場した初代スバル フォレスターは、ワゴンの使いやすさとSUVらしい走破性、そしてスポーツモデルの走りをひとつにまとめた個性的な一台です。

今回紹介するSF5型の「S/tb」は、ボンネットスクープを備えた水平対向ターボエンジン搭載車。低く構えたボディや5速マニュアル、フルタイム4WDによって、一般的なRVとはひと味違う軽快な走りを楽しめました。

RVがスポーツの走りを手に入れた

初代フォレスターは、背の高い本格クロスカントリー車ではなく、乗用車に近い低めのプロポーションを採用しています。

角ばったボディには十分な室内空間を確保しながらも、ワイドで安定感のあるスタイルを実現。S/tbではボンネットスクープやスポーティなホイールが加わり、ターボモデルらしい精悍な姿に仕上げられています。

フロントから眺めると、スクエアなヘッドライトと大型グリル、左右に配置されたフォグランプが印象的です。

初代ならではの角ばったフロントデザイン

直線を基調としたフロントマスクは、1990年代のスバル車らしい機能的で力強い造形です。

中央のグリルを挟むように配置された角形ヘッドライトと、低い位置に装着されたフォグランプがワイド感を強調。ボンネット上の大きなエアスクープは、ターボエンジン搭載車であることをひと目で伝えます。

サイドビューも低く伸びやかで、一般的なSUVというより、車高を少し上げたスポーツワゴンに近い印象です。

荷物を積みやすい、実用的なリアまわり

リアデザインは大きなガラスエリアと縦長のテールランプによって、すっきりとまとめられています。

立ち上がったテールゲートは開口部が広く、荷物を積み降ろししやすい形状です。後席を使用した状態でも十分な荷室を確保しており、日常の買い物からアウトドア用品の積載まで幅広く対応します。

スポーツ性能だけではなく、ワゴンとしての実用性もしっかり備えていることが、フォレスターの大きな魅力でした。

運転に集中しやすいシンプルなコックピット

室内は黒やグレーを基調とした、落ち着きのあるデザインです。

右ハンドルの運転席には、視認性を重視したアナログメーターを配置。操作スイッチやオーディオ類も分かりやすく並べられ、運転中でも扱いやすい構成となっています。

S/tbの5速マニュアル仕様では、シフトレバーを操作しながらエンジンの力を引き出す楽しさも味わえます。SUVのような視界の良さと、スポーツモデルらしい運転感覚を両立したコックピットです。

EJ20ターボとフルタイム4WDが生む走り

S/tbの大きな特徴が、2.0リッター水平対向4気筒ターボエンジン「EJ20」です。

低重心に搭載できる水平対向エンジンと、スバル伝統のフルタイム4WDを組み合わせることで、さまざまな路面で安定した走りを発揮しました。

ボンネットスクープから取り込まれた空気は、ターボシステムの冷却に利用されます。アクセルを踏み込んだ際の力強い加速と、5速マニュアルによる直接的な操作感は、初代フォレスターならではの魅力です。

ただ荷物を運ぶだけではなく、運転そのものを楽しめるRVとして独自の立ち位置を築きました。

フォレスターが誕生した1997年の日本

1997年の日本には、現在とは異なる独特の90年代文化が広がっていました。

街ではルーズソックスを取り入れたファッションが注目され、携帯端末ではPHSやポケットベルが活躍。音楽を聴く道具としてはMDとCDが普及し、ゲームセンターも若者が集まる人気スポットでした。

自動車の世界でも、セダンやスポーツカーだけでなく、レジャーに使えるRVやワゴンの人気が高まっていた時代です。フォレスターは、そうした流れの中でスポーツ性能を持つ新しいRVとして登場しました。

SUV人気が高まっていた1997年のアメリカ

1997年のアメリカでは、広い室内と力強いスタイルを備えたSUVが存在感を増していました。

街にはカジュアルなファッションがあふれ、スケートボードやストリートバスケットなどの文化も若者を中心に浸透。CDと家庭用パソコン、インターネットも徐々に身近な存在となっていきます。

実用性と走破性を備えたクルマが求められる一方、乗用車のように扱いやすいクロスオーバー車への関心も高まり始めていました。初代フォレスターは、まさにその新しい潮流を先取りしたモデルだったといえるでしょう。

まとめ

1997年式スバル フォレスター SF5 S/tbは、ワゴンの積載性、SUVの安心感、スポーツモデルの力強い走りを融合した一台です。

角ばったボディやボンネットスクープ、EJ20ターボ、フルタイム4WD、5速マニュアルという組み合わせには、初代モデルならではの魅力が凝縮されています。

現在のフォレスターへと続く原点でありながら、後のモデルとは異なるスポーツワゴン色の濃さも特徴です。実用性だけで終わらず、運転する楽しさまでしっかり味わえる、1990年代スバルを象徴する個性派モデルです。

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