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ダイハツ シャレード デトマソ|小さなボディにイタリアのスパイス

ダイハツ シャレード デトマソは、小さな3ドアハッチバックに、イタリアのスポーツカー文化をまとわせたような一台です。

赤と黒のツートンボディ、専用エアロ、ゴールドのホイール、MOMOステアリング、そしてデ・トマソの名。実用車ベースでありながら、見た目にも走りにも特別感がありました。

この記事では、シャレード デトマソの外観、内装、メカ、走りの魅力に加えて、登場した1984年の日本と世界の空気もあわせてたどっていきます。

1/7 主役紹介

この1枚目では、シャレード デトマソの全体像を紹介しています。赤と黒のツートンカラー、角ばったコンパクトなボディ、ゴールドのホイール、そしてデ・トマソの名をまとった雰囲気が、この車の個性をひと目で伝えてくれます。

小さな車でありながら、ただの実用車では終わらない。そんな少し特別な空気が、シャレード デトマソの大きな魅力です。

2/7 外観デザイン

シャレード デトマソの外観でまず目を引くのは、赤と黒の強いコントラストです。小さな3ドアハッチバックでありながら、専用エアロパーツとサイドデカールによって、かなりスポーティな印象に仕上げられています。

フロントにはスポイラー一体型の大型バンパー、リアにはバックドアスポイラー、そしてボディサイドには存在感のある「CHARADE DE TOMASO」のロゴが入ります。このロゴがあるだけで、普通のコンパクトカーとはまったく違う雰囲気になります。

足元には、カンパニョーロ製のマグネシウムホイール。ゴールドのホイールと赤黒ボディの組み合わせは、いかにも1980年代らしい華やかさがあります。

派手すぎるようでいて、ちゃんと小さな車体に収まっている。そこがシャレード デトマソの面白いところです。大きなスポーツカーではなく、日常の道を走るコンパクトカーに、イタリアンスポーツの香りをまとわせた一台でした。

3/7 内装・コックピット

外観だけでなく、内装にもシャレード デトマソらしい演出がしっかり入っています。赤と黒を組み合わせたインテリアは、普通のコンパクトカーというより、小さなスポーツモデルらしい高揚感があります。

運転席まわりで目を引くのは、MOMO製の本革巻き3本スポークステアリングです。さらに、赤いダッシュボードまわりや専用バケットシートが組み合わされ、乗り込んだ瞬間に「これは普通のシャレードとは違う」と感じさせる雰囲気になっています。

ダッシュボード上の4連メーターや、デ・トマソのロゴも大きな見どころです。小さな車体ながら、室内にはイタリアンスポーツの気分を盛り込もうとした工夫が感じられます。

実用車をベースにしながら、内側には遊び心と特別感をきちんと持たせる。そこが、この車のかわいさであり、面白さでもあります。

4/7 エンジン・メカ

シャレード デトマソの心臓部には、CB-50型の水冷直列3気筒SOHCターボエンジンが搭載されていました。排気量は993cc。数字だけを見ると小さなエンジンですが、ターボによって最高出力80PSを発生し、軽いボディを元気よく走らせるには十分な力を持っていました。

この車の面白いところは、大排気量や大きなボディで速さを見せるのではなく、小さな車体にターボの力を詰め込んだところです。軽快なサイズ感と、少し刺激的なエンジンの組み合わせが、1980年代らしいホットハッチの楽しさを感じさせます。

エンジンそのものはベースのシャレードターボと同じですが、デ・トマソ仕様では外観や内装、足まわりの演出が加わることで、車全体の印象が大きく変わりました。

小さな3気筒ターボに、イタリアの名をまとった特別な装い。そこに、シャレード デトマソならではの独特な魅力があります。

5/7 走りの魅力

小さなボディに80PSのターボエンジンを組み合わせたシャレード デトマソは、見た目だけの特別仕様ではありませんでした。軽い車体を活かした元気な走りこそ、この車の大きな魅力です。

大排気量のスポーツカーのように力で押し切るのではなく、コンパクトな車体をキビキビ動かして楽しむ。そんな軽快さが、1980年代のホットハッチらしい味わいでした。

赤と黒のボディ、専用エアロ、ゴールドのホイール、そしてターボの響き。シャレード デトマソは、街中でも山道でも「走る楽しさ」を身近に感じさせてくれる一台だったと言えます。

小さいからこそ楽しい。派手すぎるくらいの演出も、このサイズだからこそ愛嬌になる。そこに、シャレード デトマソならではの個性があります。

6/7 1984年の日本の街並み

シャレード デトマソが登場した1984年の日本は、いろいろな新しいものが一気に広がっていた時代でした。テレビでは『おしん』の大ブームが続き、街では音楽、家電、ファッション、流行語が次々と生まれていました。

この年には新しい一万円札として福沢諭吉の肖像が登場し、SONYのディスクマンも発売されました。音楽ではチェッカーズやわらべ、安全地帯などが人気を集め、若者文化にも明るく少し派手な空気が流れていました。

エリマキトカゲブームや禁煙パイポのように、今振り返ると少し不思議で面白い流行もありました。1984年の日本は、まじめさと遊び心、新しさと昭和らしさが一緒に並んでいた時代だったと言えます。

そんな空気の中に、赤と黒のシャレード デトマソが現れました。小さな車体にイタリアの名前をまとったこの車は、当時のにぎやかな街並みによく似合う、少し特別なコンパクトカーでした。

7/7 1984年のイタリアと世界

1984年の世界は、音楽、スポーツ、コンピュータ、ファッションが大きく動いていた時代でした。ロサンゼルスオリンピックの華やかな熱気、家庭や学校に広がり始めたパーソナルコンピュータ、そして世界を巻き込むポップミュージックの勢いがありました。

イタリアでは、石畳の街並みやカフェ、スクーター、明るいファッション、ディスコミュージックの空気が時代を彩っていました。少し洒落ていて、少し陽気で、どこか大人っぽい雰囲気があります。

シャレード デトマソに使われた「デ・トマソ」という名前は、そんなイタリアのスポーツカー文化を感じさせるものでした。日本の小さなハッチバックに、遠い国の情熱や遊び心が重なったところに、この車の面白さがあります。

1984年の日本と世界を見渡すと、シャレード デトマソは単なる特別仕様車ではなく、時代のにぎやかさをまとった一台だったことが分かります。小さなボディに、少しだけ世界の風を乗せて走った車。それが、ダイハツ シャレード デトマソでした。

ダイハツ シャレード デトマソ 主要諸元

ダイハツ シャレード デトマソは、軽量な3ドアハッチバックに993ccの直列3気筒SOHCターボを搭載した、コンパクトなホットハッチです。
数字だけを見ると小さな車ですが、車両重量690kgの軽さに80PSのターボエンジンを組み合わせたことで、当時らしい軽快な走りを楽しめる一台でした。

車名: ダイハツ シャレード デトマソ ターボ
型式: G11系
登場時期: 1984年
ボディタイプ: 3ドアハッチバック
乗車定員: 5名
駆動方式: FF
トランスミッション: 5速MT

全長: 3600mm
全幅: 1575mm
全高: 1390mm
ホイールベース: 2320mm
トレッド前/後: 1340mm/1310mm
車両重量: 690kg

エンジン型式: CB-50
エンジン種類: 水冷直列3気筒SOHCターボ
総排気量: 993cc
最高出力: 80PS / 5500rpm
最大トルク: 12.0kg・m / 3500rpm
燃料供給装置: キャブレター
燃料タンク容量: 35L

ステアリング形式: ラック&ピニオン
フロントサスペンション: マクファーソンストラット式コイル
リアサスペンション: 5リンク式コイル
フロントブレーキ: ディスク
リアブレーキ: ドラム
タイヤサイズ: 165/65R14

690kgという軽い車体に、80PSのターボエンジン。
この組み合わせを見るだけでも、シャレード デトマソが単なる見た目だけの特別仕様ではなく、小さな車体を元気よく走らせることを意識したモデルだったことが分かります。

まとめ|小さな車体に宿った特別な熱

ダイハツ シャレード デトマソは、ただのコンパクトカーに少し飾りを付けた車ではありませんでした。

実用的なシャレードをベースにしながら、赤と黒のツートンカラー、専用エアロ、カンパニョーロ製ホイール、MOMOステアリング、そしてデ・トマソの名をまとったことで、独特の存在感を持つ一台になりました。

993ccの小さな3気筒ターボエンジンと690kgの軽い車体。その組み合わせは、数字以上に「走らせて楽しそう」と思わせる魅力があります。大きくて速い車とは違う、小さな車を元気よく操る楽しさが、この車には詰まっていました。

1984年という時代のにぎやかさ、日本のコンパクトカー文化、そしてイタリアンスポーツの香り。シャレード デトマソは、その全部を小さなボディにぎゅっと詰め込んだような車です。

今見ても、赤と黒の姿には不思議な華があります。
小さいけれど、忘れにくい。
派手だけれど、どこか可愛い。

ダイハツ シャレード デトマソは、そんな愛嬌と刺激をあわせ持った、1980年代らしい小さなホットハッチでした。

このページのイラストについて

このページに掲載しているイラストは、ダイハツ シャレード デトマソが登場した1984年当時の空気感をイメージして制作したものです。

車両の外観や特徴は、資料を参考にしながらできるだけ雰囲気を大切にしていますが、背景の街並み、人物、室内の演出などは、当時の時代感を伝えるために再構成した創作表現です。

実在する特定の場所、人物、広告、店舗などをそのまま再現したものではありません。
「この車が走っていた時代は、こんな空気だったのかもしれない」と想像しながら楽しんでいただければ幸いです。

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